上を見たらキリがないけど、十分に恵まれてますからっ!
職場のシニア社員が近々退職することになりました。会社を辞める理由、会社の不満、これまでの自分がしてきた会社への貢献話を延々と聞かされました。
恐らく私に「辞めないでください!〇〇さんが居ないと会社回らなくなりますよ~。」と、でも言って欲しかったのでしょう・・・。
とりあえず「(うんうん)そうなんですね~。」と話が終わるまで聞いていました。
話の途中でシニア社員の家庭の話になりました。娘さんが東京の大学に進学した約15年くらい前の話です。
「仕送りを毎月20万していた頃がきつかった。娘はご飯をしっかり食べられているか?生活はできているか?とにかく心配で仕方なかった。もっとしっかりやってあげたかった。」
時折目に涙を浮かべ、指先で目元を拭っていました。
現在、娘さんは立派に自立をして事業を立ち上げリア充生活を送っているそうです。そして近々結婚も決まったらしいのです。
「何を悔やんでいるんですか?もう子育て終わって十分幸せじゃないですか?」そう思いました。
人それぞれ生活環境、経済的なレベルは違います。苦労をどんな部分に感じるかも人それぞれ。話を聞いていて娘さんは十分恵まれた方じゃない?
田舎から東京の大学に勉強や生活できる環境を親に与えてもらえたそれだけで、15年前当時の私からしたら羨ましい環境だと思いました。
15年前、私の家は地獄だった。
我が家は小売販売業の自営業をしていましたが、不況のあおりをうけ経営が傾きました。そして、両親は多額の借金を抱えました。中高生時代は借金取りが家に来たり、督促の電話の毎日。
公共料金が支払えず電気が止められることは毎月当たり前のようになっていました。最後のライフラインの水まで止められたこともありました。そんな生活の最中、父親が病気で倒れ家庭の中が更にメチャメチャになりました。
両親はお金のことで顔を合わせると毎日ケンカ、食事もやっとおかずが買える状態。とにかく目の前の生活に追われてました。ちなみに現在両親は離婚しています。
そんな環境下だったので、大学進学という選択肢はなく、生活するためにお金を稼ぐ必要があったため高校卒業後すぐに就職しました。逆に言えばそれしか選択肢はありませんでした。
現代は大卒が当たり前ですし、高卒者は貧乏でお金がないから進学できなかったは自己責任みたいな風潮が一部の世の中で浸透しつつありますが、目の前のその日を暮らすことに追われてたら、まず「進学する」という選択肢は出てきません。
これから低所得者層の家庭でも勉強意欲のある学生には、大学進学できるよう法整備されましたよね。大卒者が社会の全てとは言いませんが、就職・転職にしろほぼ大卒が一つの条件になっています。大卒じゃないと現在の日本ではその土俵に立てないのです。
お金がある家庭とない家庭では人生の選択肢、環境、人との出会いが全く違うものになります。私はお金のない家庭で育ったのでそのことをよく知っています。
「貧乏から這い上がることはできない」とはいいませんが、親の支援がある人とすべてゼロからのスタートの人では出発点が全く違うんです!!
私は今35歳。貧乏だった昔の生活を親のせいにはしませんが、せめて娘には人生の選択肢が一つでも多くある環境に身を置いて欲しいと、シニア社員の娘さんの話を聞いて思いました。
娘は、ひとり親家庭で低所得家庭であるということ。同級生の家庭に比べたらすでにハンデを食らっています。
私が貧乏家庭で育ってしまったので、娘には貧乏の負の連鎖をこれ以上背負わせたくなありません。大人になって経済的に不自由しない生活を送れるよう、今できる娘への教育をしていきたいと思いました。
正直羨ましいよ!親に環境を与えられて育った人を!!
シニア社員の娘さん、今リア充生活を送っているそうで、娘さんのインスタを見させてもらいました。
人と比べて醜いものはないですが今の私の正直な気持ち・・・
嫉妬で爆発してしまいそうです!ホントうらやましい!!
まだまだ私は這い上がって生活しないといけない!娘と自分の将来のために!!
嫉妬してしまったのは、美人さんだったし仕事関係なのか?芸能人とツーショット写真をアップしていたり・・・
私には繋がらないであろう世界の人たちと交流しているようでした(インスタ写真より推測)。シニア社員の娘さんうらやましいぜ!!
子供が大人になり自分の力で生活して幸せに毎日を送れているのであれば、涙を流して過去を後悔する必要はないのでは?と私はシニア社員の涙を見て思いました。
涙の意味は色々あるんだと思いますが、今幸せならすべてOKじゃないですか!
過去を悔やんでも戻らないんだから、とにかく自分にできる精一杯を毎日がんばろー!!
そう思った話でした。