別居生活をはじめることですべてが変わっていく・・・。
別居というかたちで物理的な距離をあけながら、夫婦関係を再構築していくことになった私。
夫婦として、そして子供と一緒に生活することがなくなると、私と娘が家に居ない生活が当たり前になっていきました。
やはり物理的な距離があくことで、人の気持ちはどんどん離れていってしまうのは本当でした。
別居をすることに承諾を得えたこと。
年末の帰省の流れから、私は別居生活に入ったということもあり「勝手に出て行った」と、後々トラブルになるといけないと考え、私の母が元夫の住んでいる家に出向き、夫と義両親を交え4人で話し合いをしてきました。
私が入ると感情的な話になり、話し合いにならならず収拾がつかなくなると考えられたので、母と話し合い子どもと実家で留守番をしていました。
「精神的に病んでしまっているのでしばらくの間、実家で預からせてもらいます。」と母が私の代理として、元夫と義両親に承諾をもらってきてくれました。
そして私は別居生活に入ることになりました。
別居直後の夫との連絡
別居生活をはじめて2か月の間、私の精神状態が不安定だということもあり、元夫と連絡を直接取ることはせず、母親を介してお互いに必要なことだけ連絡を取り合いました。
元夫からLINEが一方的に入ってきたときもありましたが、内容としては「お前が勝手に出て行った!!」と侮辱する内容を送ってきたかと思うと、「ごめん俺が悪かった早く帰ってきて。」と謝ってみたり気持ちを掻き乱されることがたくさんありました。
子どもには罪がないので、動画や写真を送ってあげて元気に過ごしている姿をみせてあげました。
別居直後の子どもの様子
親の都合で家を出ることになった子どもですが、実家に戻ってきてから夜泣きが頻繁にありました。
当時2歳半だったので、周りの状況が分かりはじめた頃でした。「おうちに帰りたい~」と言って大泣きしたこともありました。
そんな言葉を聞いたとき、胸が締め付けられる思いで「申し訳ない」としか言えなくてギュッと抱きしめてあげることしかできませんでした。
子どもの気持ちを踏みにじってしまい、父親との生活を別々にさせてしまったことに罪悪感でいっぱいでした。ですが、夫はゲームばかりに明け暮れ、家庭の空気も悪くケンカばかりの家の中で生活をしていても、この先、子どもにとって精神衛生上決して良いことはないとずっとずっと思っていました。
こうして家を出てきた以上「あの家に戻ることは絶対にない。戻るとしたら義理親との同居を解消して、自分たちだけで自立して生活をしなければ戻ることは絶対にありえない。」そう思っていました。
日が経つにつれ・・・
子どもを寝かしつけてから布団に入ると「自分の結婚生活はこんなはずじゃなかった・・・。」と勝手に頭の中で言葉がグルグル駆け巡り、どうしようもない気持ちで過ごすことが多く、別居してから半年間は泣いて過ごすことが多くありました。
気持ちが落ち着いてきた頃、元夫に実家に来てもらい再度話し合いをすることにしました。二人で出した結果は「再構築する」ということでした。
ですが、元夫は仕事復帰できていない状況なので、仕事復帰と義両親との同居が解決するまで別居婚というスタイルをとり、子どもとは定期的に会って交流していくということで互いに合意しました。
元夫自身も生活習慣を変え、ケガを治して早く私たちだけで生活できるよう努力していくという話になりました。
ですが、人は恐ろしいもので奥さんと子どものいない生活に慣れていくのです・・・。
生活習慣を立て直して、治療に専念するとうことでしたが目の光る人が近くにいなくなったせいなのか、元夫は昼夜逆転生活のゲーム三昧の生活を改善できず、どんどん悪い方向に進んでいきました。
結局のところ、本人がよっぽど強く変わろうという気持ちがなければ、変わることは絶対にできないのだと改めて気がつかされました。
別居生活から3年たった現在の子どもは?
完全に父親がいない生活に慣れていきました。実母(ばーば)が一緒に生活してくれているおかげで寂しいという気持ちはあまり感じていない様子でした。子どもの本心はまた違うと思いますが、楽しく過ごすことができているとことは間違いありません。
平日は保育園のお友達と楽しく過ごしていたり、休日は近所に住むいとこが遊びに来てくれたり、子どもなりに今の生活に順応してくれています。
子どもに父親のどんなところが好きなのか聞いてみると、「パパが遊びに来てくれることが好き。」と言っていました。
私としては具体的に「たくさん遊んでくれるところ」とか「一緒にお風呂に入ってくれるところ」とかそんな言葉を連想していましたが、一緒に生活していないのですから父親のどこが良くてどこが悪いのかなんて、そもそも知るワケがないのです。
父親と一緒に生活させていないので「来てくれるだけでうれしい」という素直な子どもの気持ちに少々複雑な母心ですが、父親と生活していないからといって卑屈になっている様子は今のところありません。
いつも子どもには「パパとは一緒に住んでいないけど、パパはちゃんといるんだから、お友達にもし何か言われたとしたら、パパはいるよ。って言っていいんだよ。」と伝えています。
子どもが大きくなり思春期に差しかかった時、どんな事を言われても私は受け止めるつもりでいます。