家庭の事情は人それぞれ。病児保育を利用することに後ろめたさを感じないで。
水疱瘡に感染。長期休みが待っていた。
小1の娘はボツボツ発疹が出る数日前から、夕飯を食べ終った頃から「疲れた。眠い~。」と頻繁に言っていました。学校と学童で1日を過ごしているから疲れているだけだと思っていました。
帰宅後、ダルイ状態が連日続いたある日の夜、37度の微熱を出しました。早く眠れば治るだろうと軽く考えていましたが、翌朝、娘の顔を見ると発疹だらけ。
他のところにもできていないか確認してみると、全身に赤いボツボツが広がっていました。
「これは明らかにおかしい・・・」と、学校にお休みの電話を入れながら、学校内で流行っている病気がないか先生に伺ってみたところ、娘と同じクラスで水疱瘡の子が1人いたという話を先生から聞き、赤い発疹の正体は水疱瘡と確信しました。
娘に最近お休みの子がクラスにいなかったか聞いたところ「斜め後ろの子が休んでたよ。」と教えてくれました。間違いなくその子から感染してしまったようでした。
数日前からの娘の体調不良は、水疱瘡の初期症状でした。
こうなると、感染症なので学校は出席停止。治るまでに約1週間。下手したらそれ以上かかるかもしれない・・・。勉強が遅れてしまわないか、それだけではなくて、私も仕事を休まなければいけなくなるし、収入が減る・・・生活が成り立たない。
とにかく、いろんな不安が頭をよぎりました。
その日は私も急遽仕事を休み、朝一で病院に連れて行き「水疱瘡」と診断をいただきました。
肝心の娘の状態は、ブツブツの発疹と微熱が出ていましたが、病人とは思えぬ元気さで、外出禁止なので家の中で過ごすしかなかったのですが、家に居ることに飽きてしまった娘は「ママ遊ぼう」の連呼。こちらが疲れてしまいました。
娘本人は、発疹がある以外は元気なので、1週間近く仕事を休んでいたら、収入が激減して我が家は破綻してしまうので、通っている小児科に併設されている病児保育を利用することに決めました。
「病児保育」を利用する
診察に行ったついでに利用申請をし、年間登録料5,000円徴収されました。「仕事を休むことを考えたら安いお守り代だ」と考えることにし、私の手元から5千円札が羽ばたいていきました。
本来ならば1日/2,100円利用料がかかるのですが、私は住民税非課税なので、非課税証明書を市役所から取ってきて、その提出を以って無料で利用することができるようになりました。
発疹が発症したのが幸いにも週末の金曜日の朝で、水疱瘡の経過が良かったので、土日を挟み、月・火と学校は3日休んだだけで済み、月・火の2日間だけ病児保育にお世話になったので、私は1日だけ仕事を休むことで済みました。
病児保育利用初日
病児保育利用にあたり、指定された持ち物を準備しました。
【指定された持ち物】
●健康保険証
●乳幼児医療受給券
●母子手帳
●お薬手帳
●バスタオル・ミニタオル(各2枚)
●バスタオル・ミニタオル(各2枚)
●下着一式(2~3枚)着替え
●ビニール袋
●コップ、歯ブラシ
●おうちでの様子(指定書式)
初めての利用なので、朝は病児保育に「行きたくない!」と言っていた娘でした。発疹がある以外は元気とはいえ、生活があるため家で看病してあげられず病児保育に預けることにした私は、娘に対して申し訳ない気持ちでいました。
お昼ご飯は1食500円で病児保育の給食を食べることもできましたが、ハンバーグが苦手な娘は給食に出てくるのではないか?と不安げだったので、お弁当を持参することにしました。
朝一で併設の小児科で診察を受け、その後専任の保育士さんへ引き渡しました。感染症なので隔離部屋に通されました。部屋の雰囲気はIKEAに展示してありそうな、おしゃれな子ども部屋といった感じで、築30年の借家住まいのレトロな我が家住まいの娘は夢のような空間だったようで目がキラキラしていました。
心配している私をよそに「いってらっしゃーい!」と元気に送り出されてしまいました。
夕方のお迎え時に、看護師さんから1日の様子の報告がありました。利用開始時間からお迎えまでの様子を一覧にしたお便りを頂き、保育士の先生と看護師さんからのコメントがしっかり記載されており、丁寧に様子をみていただいたことが分かりました。
娘の感想は・・・。
保育士の先生とマンツーマンで1日を過ごすという経験はないので、先生を独占できたことが嬉しかったようでした。ハロウィン時期なので仮装マントや帽子など、色んな製作をしたり、風船で遊んだりと楽しく過ごせたようでした。
保育士の先生だけあって、製作物はかなり可愛く上手に仕上がっていました。
お迎えに行ったときは、すごくハイテンションで保育士の先生に満面の笑みで「バイバイ~」と手を振っていたので、病児保育に預けて良かった!!と心がとても軽くなりました。
「楽しかった!また行きたい!!」とまさかの娘の発言にそんなに良い環境だったんだんだ!と心から利用して良かったと思えました。
預けることは決して「かわいそうなこと」ではない。
子どものことが一番ですが、やはり一人親(シングル・母子家庭)である私は一家の大黒柱であります。時給制で働いているので、休んでしまうとダイレクトに収入に響いてきます。
収入が住民税非課税のうちは無料で病児保育を利用できるので、今後はありがたく利用させてもらいますが、残念ながら私が利用する病児保育は小学3年生までしか看てもらうことができません。
一緒に住んでいる母も数年後には仕事を辞めているだろうから、協力してもらうことはできますが、何せ母は喘息持ち。ここ数年は冬になると体調を崩して数日寝込むことがあります。そんな弱くなってきている母に、病気の娘を看てもらうというのも色々考えてしまうところがあります。
先のことはどうなるか、その時になって考えれるしかないですが、やっぱり病気になってイイことは何一つありません。
今回病児保育を利用してみて、子どもが安心して楽しく1日を過ごせたので、人に看病してもらうことは、決してかわいそうなことではない!と確信しました。
と、いうのも娘が小学1年生で、ある程度自分の意思でコミュニケーションとれる年齢であったことと、初めての利用が発疹のみで元気があったからなのかもしれません。
もっと小さい年齢だったら、また考え方は違っていたかもしれません。
家庭や職場の環境は人それぞれ違います。だから、利用が必要と思えば、後ろめたさを感じずに病児保育を利用した方がいいと思いました。
家に帰ってから、たくさんママが子どもに愛情を示して対応してあげることをすれば、子どもは理解してくれるし、それでいいのではないかと私は思いました。
我が家は家族が健康じゃないと、お金が回っていかないので、病児保育に頼ることがないよう健康第一で生活していきます!!