
実親との同居ストレス、原因は「干渉」だった
実の親との同居、皆さんはどのような距離感で生活していますか?
親のライフスタイルの変化に伴い、これまでうまくいっていた同居生活のバランスが崩れてしまうことがあります。
私の場合は、母が家にいる時間が増えたことで、日々の些細な「干渉」が大きなストレスになっていきました。
今回は、実の親であっても直面する同居の難しさと、関係性を守るために不可欠な「距離感」について、リアルな体験と現在の葛藤を綴ります。親との同居ストレスに悩んでいる方に、少しでも共感していただければ嬉しいです。
生活時間がずれなくなった「退職」という転機
1年前、実母は20年以上働いた職場を退職しました。
それまではフルタイムパート勤務で、平日は夕方18時頃の帰宅、たまに土曜出勤もある生活でした。同じ家に住んでいても生活時間がずれていたことで、振り返るとあの頃はちょうど良い距離感だったのだと思います。
12年同居してきた中でも、そのバランスの上に成り立っていた部分は大きかったと感じています。
退職は、会社の世代交代や環境の変化もあり、本人としては「潮時」という判断でした。
60代後半までフルタイムで働いてきたこと自体、簡単なことではなかったと思います。家計を支えながら働き続けてきたことには、もちろん感謝しています。
環境を変える難しさと、増えていく「おうち時間」
当初は「週3日くらいの短時間アルバイトができればいい」と話していました。
ただ現実は思うようにいかず、ハローワークで仕事を探しても条件に合うものは少なく、面接や見学に進んでも「昔の職場の方が良かった」と感じてしまい、なかなか決まらない時期が続きました。
その様子を見ていると、正直イライラしてしまうこともありました。ただ同時に、長年働き続けてきた人が環境を変える難しさも理解していて、複雑な気持ちでもありました。
最終的には飲食店のアルバイトに決まり、週2〜3回の短時間勤務になりました。
そこから、家にいる時間が一気に増えていきました。
母は長く働いてきた分、家にいる生活に切り替わったことで、時間の使い方がまだ安定していない部分もあるように感じています。
外との接点が減り、日中はテレビを見る時間が中心になっていきました。
その変化自体は自然なことなのかもしれません。ただ、生活のリズムが重なることで、同じ空間にいる時間は確実に増えました。
家事の負担と、変わっていく会話の内容
家事の一部は母にお願いしています。これまで長く働いてきた分、家のことを担ってもらえるのは本当に助かっている部分でもあります。
ただ、夕飯づくりなどは負担に感じることもあるようで、小さな愚痴が出ることもあります。
そのたびに、こちらも「どこまで頼っていいのか」「どうバランスを取るのが正解なのか」と考えてしまいます。
会話の内容も変わってきました。
同じ話、昔話、他人との比較、途切れ途切れの話題などが増え、気づくとずっと誰かの話を受け止めているような状態になります。
悪い人ではないと分かっていますし、むしろこれまで家庭と仕事を両立してきた中で、私や子どもを支えてくれた存在でもあります。
それでも、仕事から帰った後にこの状態が続くと、正直しんどいと感じる日もあります。
一番の負担は「干渉」。元義両親との同居と同じストレス
特に負担になっているのは「干渉」です。
何をしているのか聞かれたり、どこに行くのか確認されたり、家族のやりとりに急に入ってきたりすることがあります。
心配や気遣いの延長だということは分かっています。ただ、その距離の近さが積み重なると、休まる時間がなくなっていきます。
思い返すと、元夫の義理の両親と同居していた時にも、同じようなストレスを感じていました。
あの時も原因のひとつは「干渉」でした。
そして今思うのは、実の親であっても、一緒に住む場合は同じで、干渉のし過ぎは関係性を壊す原因にもなるということです。
関係の良し悪しとは別に、「距離の近さ」が生活そのものを消耗させていくのだと感じています。
<同居ストレスの根本については、以前も別の記事で触れています。>
→ 義理親だけじゃない!!実親との同居でもストレスが溜まるという話。
物理的な距離が取れない家で、どうバランスを取るか
住まいは築30年以上の借家で、間取りも広くありません。
部屋数も少なく、物理的に距離を取れる空間がほとんどないことも、影響していると感じています。
気づくと、自分の中の余白がかなり少なくなっていました。
仕事、家事、気配り。それぞれは小さな負担でも、重なると休む時間がほとんど残りません。
今は現実的な対策として、以下のような方法でバランスを取っています。
- 外を歩く
- イヤホンで音を遮断する
- できるだけ距離を取る
- 食事だけは一緒にする(関係悪化を避けるため)
どれも理想的な解決ではありませんが、今の環境では必要な調整になっています。
家族だからこそ「適切な距離」が必要
母がアルバイトに出ている時間は、家の空気が少し軽くなります。その瞬間、「少し休める」と感じてしまう自分がいます。
その気持ちには少し罪悪感もありますが、それでも正直な感覚でもあります。
同居は、関係の良し悪しだけではなく「距離の問題」が大きいと感じています。
長く一緒に生活してきたからこそ、支え合ってきた部分も確かにあります。その積み重ねの上で今の生活があることも忘れたくはありません。
ただ同時に、距離が近すぎることで消耗してしまう現実もあります。
今はまだ答えは出ていません。
それでも、「家族だから大丈夫」という前提だけでは生活は回らないということを、実感として理解するようになりました。
距離。それが今の自分にとって一番必要なものだと感じています。