感情豊かすぎる中1の娘と衣替え
洋服の入れ替えをサボり続けていた私は、押し入れから冬物を引っ張り出しながら何とか過ごしていました。でも、ついに服が溢れかえってきてしまい、重い腰を上げてタンスの整理と衣替えをすることにしました。
中1の娘の服も一緒に整理していたのですが、昨年買った160センチサイズの服が、ことごとくサイズアウトしていました。娘の身長だけでなく、肩幅や腰回りが成長したことで、服の3分の1がもう着られなくなってしまいました。
これまでは腕や足の長さが足りなくなることが多かったのですが、今回初めて「ズボンが腰でつっかえて入らない」なんてことがありました。
半年から1年の間に、娘の体型が確実に大人に近づいているのを感じました。
「やっぱりあげたくない」と涙目に
そんな中、娘が特に気に入っていたふわふわ素材のパーカーも着られなくなり、知り合いに譲ることにしました。
「もう着られないからね」と説明しながら人にあげる用の袋に入れると、娘は少し涙目になっていました。
それでもなんとか納得した様子だったのですが、しばらくしてから「やっぱりあげたくない」とぽつり。
感情豊かな娘だとはわかっていましたが、まさか中学生になってこんな風に言い出すとは思いませんでした。
思い出の詰まった服を手放すのが辛いのは理解できるけれど、私にはない感覚というか、娘の繊細な心がなんだか不思議で、「?」が頭を巡るばかりでした。
結局、「そこまで思い入れがあるなら」と、そのふわふわパーカーは手元に残すことにしました。
衣替えで気づいたこと
大好きで大事にしているものを手放すのが悲しい、という娘の気持ち。私にはちょっと共感しにくい部分もありますが、確かに寂しい気持ちになるのもわかります。
そして、自分が生んで育てた子でも、娘はやっぱり私とは違う、一人の人間なんだなと改めて感じました。
そんなことを思った、今年の衣替えでした。